北広島かおり幼稚園

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幼児期の教育

2020-05-19

 「学校から帰ってお母さんが家に居るのが嬉しいんだあ!」中学生の言葉です。
 昨年10月から、乳幼児への教育に力を入れるという意味で、3歳児以上のお子さんの保育料が無償化になりました。早くに専門的な教育を受けさせると、将来の生活が安定し、格差が少なくなると世界的な研究の中、日本でも行われています。でも、少し勘違い?してはいないかと懸念しています。
 まず、教育についてはどうしても早期教育、早いうちに字を覚え、読み書きや計算ができて、英語やピアノなどを習うこと。と思われがちです。乳幼児期の教育の大切なことは人と人との関わり、コミュニケーションです。自己肯定感をこの時期にしっかりと心身に覚えて成長することです。そのための豊かな教育は家庭や集団での様々な人間関係です。習い事のため、高い月謝のために保護者が毎日働きに出るのは少し違うのではないかと思います。中学生ですら、帰宅した時にお母さんが家にいることが嬉しいと思うのです。その日、幼稚園、学校で何があったかをすぐに話せる存在。話さなくてもいてくれることでほっとして遊びに行ける。そんな安心感はどんなに良い塾に行っても養われません。
 コロナの感染予防によって考え、工夫していかなければならないといわれている”新しい生活様式”。それは今の家庭生活が豊かなものとなるためでなければなりません。今まで忙しく、ストレスの多い社会を止められず、悪循環が当たり前のように思わされていましたが、改善していけることだと期待しています。

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