北広島かおり幼稚園

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みんなだいすき会Ⅱ

2021-11-01

 先日、発表会では工作物や絵、縫物からピアノまで多くのことを求められることに触れました。多くのことを求められる中ですべてを上手にできる必要はありません。人としての土台ができていれば困難なこと、初めての未知な出来事にも対処できます。その土台の一つが五感を豊かにすることだと考えています。
 昔のミシンは電機ではなく足踏みでした。足でペダルをこぎながら、縫う速さや布の薄さ、厚さを加減します。手は布を抑えつつも送りながら力を加減します。耳で聞いてミシンの調子を計りながら、縫い目が曲がらないように慎重に動かします。今はスイッチ1つで縫い目や厚さ、早さを調節できて本当に便利になりました。でも、足踏みミシンは体の四肢、視覚、聴覚を使わなければ、目的を達成できません。今はそのようなものがなくなってきました。アナログの中で生活することこそ、アクシデントや災害にあったときに生きていくことを具体的に作業し、工夫を考えられます。すべて電気やコンピューターに頼っていては一つ物事が動かなくなると、たちまちストップしてしまいます。ミシンのような機械を動かしながら、昔は生活の中で五感を訓練していました。既製品や便利さに頼るばかりではなく、アナログでできることにも心を止めておくことが大人にも子どもたちにも必要を覚えます。時々、車や電子レンジを使わず、テレビを消してみる生活をすることも大切なのかな?と思わせられています。

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