北広島かおり幼稚園

新着情報

1学期の終わりに

2022-07-22

 今月の讃美歌は「ハ・ハ・ハレルヤ!」です。リズミカルで歌っているとどうしても体を動かしたくなる楽しい歌です。
 この賛美になると3歳児クラスの子たちは誰からともなく手をつないで、リズムに合わせて手を振り、楽しく賛美しています。
「みんな仲が良いんだなあ。ほほえましいなあ。」と、見ているこちらもとても楽しく暖かくなります。幼くてもこの1学期で友達関係が築かれ、3歳児ながらも互いに受け入れあい、日々を過ごす中で信頼関係ができているのだなあと感心させられます。幼稚園の場がそれぞれにとって安心して自分を出すことができる場なのだと伝わってきて嬉しくなります。途中入園で入ってきた子もいつの間にか友達の輪の中に入っているのを見て、驚くほどです。ただ、この仲の良い子どもたちも時々は喧嘩もしながら成長していきます。様々な感情を体験しながら、この1学期を過ごしてきたからこその仲のよさなのだと思います。その成長を見ることができる事も本当に幸せです。
 コロナの感染がまた拡大してきました。休み中の健康と安全を祈りつつ…

海の中の幼稚園?

2022-07-14

 明日の”いっぱい遊ぼう会”に向けての環境づくり。
 環境づくりというと保育者側ですべてを整えて、子どもたちが遊びを自由にできるように用意すると考えていました。でも、一番必要な環境づくりは子どもたち自身が自分たちで考え、発想を豊かにして、作り上げていけるような環境づくりを心がけること。すべて先回りするより、一緒に考え、整えていくことも大切です。同じ材料を使って作成した魚でもそれぞれの個性やイメージが自由に表現できるものを素材にしていくこと。子どもたちの発想は無限大です。その可能性を伸ばしていきたいですね。

盗まれたキンキラ鱗

2022-07-13

 ”いっぱい遊ぼう会”という年長組の行事を明後日に控えています。今年は絵本の中の海の世界を楽しみながら、遊びが展開されてきました。子どもたちのイメージが膨らみ、それを具体化するため、魚や海の中の生き物を制作して楽しんできました。今、園内は海の中にいるようです。そしてその遊びは年長さんだけにとどまらず、年中さんや年少さんにも広がり、なくなってしまった鱗を探しに、園児みんなで右往左往しています。真剣になって鱗を探している子どもたちはクラスの枠を超え、みんな真剣です。「どこにいったのかな?」「屋根の上にあるんじゃない?」「天井から、ゆりぐみさ~んて呼ぶ声を聞いたよ。」等遊びの中でそれぞれにイメージや想像をどんどん広げてその世界を楽しんでいます。どうしても現実に目の前にあるもの、確実性のあるものしか信じられない今の社会。だまされるかもしれない、信じられないという社会の中で育っていく子どもたちにとって、私は目に見えない世界を創造、空想、想像できる力は生きていく力につながると考えています。現実しか、見えたものしか信じられなければ、解決するに難しい問題や、災害や事故にあったときにそこから希望を見出すことはとても難しいと思います。今目の前にある現実から発想を飛ばせる力、一歩先には新しいものがあると信じる力があれば、一歩前に進めます。空想、想像する力を更に伸ばしてあげることは私たち、大人が守ってあげるべき責任だと思っています。

参観日

2022-06-17

 コロナ禍にあって、保護者の参加する行事が難しくなっている中、先日、参観日を行いました。いつもは全クラス一斉に行いますが、2クラスずつ日を分けて行いました。満3歳児のクラスと4歳児のクラス。密集しないようホールでリトミックや、親子同士のふれあい遊び等。普段の様子を見ていただきました。
 ちょうど、見る時間が重なり、他のクラスの子どもたちを見ていた保護者の方が、「自分の子じゃなくても涙が出てくる」と元気に体操をしている子たちを見て目頭を押さえている姿がありました。次の日に他の保護者の方が「あんなに元気な声で、音程もしっかりとれて歌えるなんて感動しました。」という声を聴かせていただき、感謝でした。やはり、子どもたちの元気な姿を観たり、歌声を聞くことは私たち大人にとって、励ましや元気、勇気をくれるものだと改めて思わされました。徐々にではありますが、少しづつ感染がおさまってきています。このままwithコロナを工夫しながら、もとに戻せるものは戻していきたいと願っています。

歯科検診

2022-06-13

 今日は歯科検診でした。ほとんどの園児に虫歯はありませんでした。歯科医の先生とも「うらやましいね」と話すほど子どもたちの歯はきれいでした。幼児期の歯の管理は100%保護者の皆さんが毎朝毎晩しっかり管理されているからです。頭が下がります。
 自分が幼い頃恥ずかしいですが、今よりも歯を大切にする習慣が甘かったように思います。大人になった今は特に歯の大切さを実感しています。おいしいものをおいしく食べること。租借することによって脳への刺激や、胃腸での栄養の吸収など、健康を考えると、歯の役割は本当に重要です。
 今、この幼児期に歯を大切にする習慣がついていれば、これからも自分で自分の健康を守っていく習慣ができていきます。それは自分自身を大切にすることでもあります。本当の意味で(自分よがり、自己中心ではなく)自分を大切にできる人は友達や周りの人たちをも大切にできます。友達や周りの人たちを大切にできていくことで、平和を築けていけると信じています。

愛することの反対は?

2022-05-27

 今月の当園の月主題は”知る”です。保育を行うにあたって子どもたちを知ることはとても大切です。どんな遊びが好きか?食べ物は何が好きで何が嫌いか?そして、その子の普段の様子を知っておくこともとても大切です。私が担任として1年目の時、いつも本当によくお話してくる男の子がその日に限って、とても静かでした。おかしいと思い熱を測ると38℃以上の熱があり、保護者に連絡しました。その時に本当にそれぞれの子の普段の様子を把握しておくことの大切さを実感しました。知ることは相手を守ることでもあります。なぜ泣いているのか?おなかがすいているのか?おむつが濡れているのか?その訴えに気づき、応えてあげることで自分の存在が無視されていないこと、大切にされていることを感じとり、心と体は安心して成長します。子どもだけでなく大人も自分が誰かに関心を持たれていると感じると元気になります。生きていく意欲がわいてきます。一人ひとりはかけがえのない大切な存在です。いらない人は一人もいません。でも、相手に無視わされたり、無関心なままでいられると心は育たず、自分に自信を持つこともできません。
 愛の反対は無関心、無視です。誰かに関心を向けることはその人の存在を認め、その人を生かしていることでもあります。そしてまず、自分を知り、認めていくことから始めて見てください。自分のことはさておき、子どものこと、家庭のこと、仕事のことを優先されている方が多くいらっしゃるのではないでしょうか?

想像力?

2022-05-26

 想像力を育てるとはどういうことでしょう?
 よく犯罪を犯す人たちはその犯罪の結果どうなるかを考えることが乏しいと言われます。ものを盗んでしまった後、どうなるのか?盗まれた人の気持ちを考えたのか?ただほしいというその時の自分だけの思いで人のものを盗んで自分のものにしてしまうのはあまりにも自己中心で身勝手です。そのあと、警察に捕まることや、家族が悲しむこと、取られた人の気持ちなどを想像することができない人たち。これはマイナス面ですが、プラス面で考えていくと、自分にある可能性はそれぞれ、どれくらいの把握ができているかわかりません。でも、ある程度の可能性のあることを計画し、自分に足りないものを学んだり訓練したりしながら、なりたい自分になっていく。なりたい自分になるには想像t力が必要です。もしかすると全く可能性のないことに挑戦しても、ポジティブにできる自分を思い描くことで不可能を可能にしていくのはすごい力です。その根本にあるのが想像力だと思います。生きていくうえで、とても大切な力です。そしてこの力は後から身に着けさせようとしても難しいものです。幼児期にこそ養われていく必要があります。ですから、友達と様々な遊びを展開し、多くの感情を経験して過ごしていく日々が十分にあることが大切です。知識は後からでも間に合います。この幼児期に必要なもの、何にお金をかけるか?本当の意味で幼子への教育を考えていく必要があります。

世界の遊び

2022-04-26

 あやとりやけん玉、コマ、ビー玉、おはじきなどは日本特有の遊びと思っていました。先日のテレビ番組で他の国々でも同じ遊びがあることに驚きました。あやとり等はオランダ、フランス、イギリス、中国、韓国等多くの国で遊ばれていました。少しずづ、ルールなどが違い、その国の文化を反映しているのだと思います。
 でも、幼児期の遊びが多くの国々で共通し、今現在、遊ばれているということは、人間の成長にとって大切な要素が含まれていて、そのようなものはこの広い世界、陸続きではなくても同じようなものが発祥し、長く残っていくのだと感動を覚えました。今現在、IT 化が進んでいる社会においても人の成長においては必要なものは変わらないのだと思わせられました。ですから、昔からある遊びをご家族でゆったりと遊んで関わることの大切さを思います。どうか、家族関係を深めながら、伝承遊びを楽しんで情緒、感性を育てられたらとても良いと思います。

卒園式

2022-03-23

 先週、無事に終業式、卒園式を終えられました。まん延防止重点措置の中、いつ、陽性者が出るかとハラハラしながら、それでも出た時には延期を覚悟しつつ。誰がかかってもおかしくない状況の中で、覚悟や、様々な工夫、知恵を使うことが当たり前になってきていますね。
 その中で、改めて各ご家庭から保護者の方々2名にご臨席賜り、卒園式ができたことは当たり前ではないのだと、感じました。コロナ前は行事にご家族の方々が見えられるのは当たり前でした。それが今の状況になり、参観日や懇談会もままならず、3学期はとにかく卒園式に保護者のかたがたにご参加いただくことを目標に日々、感染防止に努め、保育を行ってきました。ご家族の皆様とともに子どもたちの成長を喜び、共感しながら送り出せることがこんなにうれしく喜ばしいことかということをしみじみと感じました。今までの日常がすべて当たり前ではなく、感謝なことの積み重ねであることに気づかされました。自然災害の時にも思わせられたことでした。
 日々、もっともっと感謝の思いを抱きつつ生活する必要があると思わせられています。当たり前のことや小さな出来事にもありがとうはあふれていますね。1日も早いコロナの収束とウクライナの方々の安心した生活が取り戻せるよう、祈っています。

園児お別れ会

2022-03-10

 今日は園児お別れ会でした。当園はクラスは分かれてはいますが、ホールや園庭での遊びでは各クラス全員であそびますので、クラスの枠があっても、「とても仲の良い園ですね」と外部から来た方によく言われます。が、今回のコロナ感染予防対策のために、同じ空間で一緒に遊ぶことがとても少なくなっていました。そうなると顕著に表れるのが、全クラスで動くときです。みんなでゲームやフォークダンスをする時に、基本的に仲良くなっている時の動き、また、大勢で何かに取り組んでいる時の経験が少ないと、先生たちの言葉にうまくついていけないことがあります。
 でも、今日のお別れ会を見て、とても安心しました。単純なゲーム「じゃんけん汽車ポッポ」をしましたが、大きい組が小さい組を考えての動きや、多くの子たちで動く時の動き方を子どもたちはちゃんと心得ていました。その姿にとても感動しました。小さい子たちが転んだりぶつかったりしないように配慮する大きい組の子。そしてその言葉にちゃんと沿って動こうとする小さい組の子。その姿に、この1年がコロナにすべて制限されてなどいなかったことに気づかされました。
 また、学生時代に先生に言われたことですが「子どもたちにいくら仲良くしなさいと言っても、保育者間の仲の悪い園は子どもたちも仲が良くなりません。」もう40年も前に言われたことですが大切な言葉として残っています。まず、保育者間が信頼関係を持って子どもたち、保護者の方々を受け止めることを大切で、環境づくりの第一だと思っています。
 今だからなおさら、世界平和のために今育ちゆく子たちが平和を作り上げていくために大切なことを見失わないようにしたいと切に思わせられています。

子どもたちの成長

2022-02-17

 乳幼児期の子どもたちのそれぞれの成長はとても豊かでユニークです。
 よく、自分が緊張している時に、もっと緊張している人がそばに来ると、落ち着いてくることがあります。
 同じ学年と言っても幼児期のクラスの子どもたちは月令の違いで、その育ちにそれぞれ違いや差が大きいです。その中で様々に自己表現をしていきます。クラスの中で一番わがままを言って、先生を一人占めしていた子が、自分よりも月令の小さい子が入り、わがままを言いだすと、すっと大人になり、お世話までしだします。言葉で諭し、しつけようとしてもできないことが、クラスの中の一人の変化で大きく変わることがあります。そうやって子どもたちは成長していくのですね。
 子どもたちなりに、友達、人と人との関係をそれぞれに考え、感じながら生活しています。幼稚園は子どもたちが経験する初めての家族以外の社会です。多くの友達を好む子もいれば、少人数や一人で楽しむ子もいます。それぞれの個性を認めながら、人とのかかわりを大切にする子に成長してほしいと思います。

雪遊び

2022-02-15

 職員室の窓から見える園庭は1m以上の雪が積もり、遊ぶ時には這い上がっていかなければならないほど。この豊かな自然の中、どっさりある雪と極寒を利用しての遊びは子どもたちにとって最高の時間です。
 ところどころにピンクや水色、緑色に光っているのは、寒さを利用し、色水を凍らせて作った氷。太陽に照らされとてもきれいでした。が、また降り積もった大雪にあたり一面、真っ白!この大雪に負けていたのは大人なだけ。子どもたちは宝さがし⁉うまってしまったきれいな色付きの氷を探すのも遊びに変えて楽しんでいます。見つけるために穴を掘っていたのが、いつの間にか穴掘りに変わったり。掘り出す雪で山づくりに変わったり!
 自然の豊かさと厳しさ!子どもたちの発想の豊かさと心の柔らかさ!どちらにも感動させられました。

コロナ禍?

2022-02-10

 先週の大雪には本当に皆さん、除雪に、出勤、登校に、様々に大変でしたよね。私も普通のアパート住まいなので、車の周りの雪かきはしなければなりません。職場にも早く来て、バスの運行や遅れについても打合せがあるので、いつもより早く、主任と時間を合わせて、出勤する予定を立てましたが、車がうまりました。私ではなく。隣の娘さんの。時間の余裕を持って除雪をしましたが、もう出なければ、打合せの時間に遅れる。「ごめんね。手伝えなくて!」と言って自分の車までは来たものの…やっぱり、手伝おうとその時に除雪していた方々と力を合わせ、出すことができました。打合せには少し遅れましたが、作業にも支障なく済みました。きっと手伝わないで来ていたら、自分が自分を責めていたんだろうなあと思いつつ。結局、自己満足なんだと逆に反省する羽目に。
 コロナの感染状況において園の臨時休園や、大雪のためのバスの運休など、多くのことを決断していくにあたり、どこを大切に、迷惑や大変さをどう防ぐか?安全を第一に考えた手段など。今までも様々なことを考えさせられてきましたが、ここにきて自分の無力さ、知恵の無さ、愛の足りなさを見せつけられているようです。
 と、落ち込んでいるわけではありません。こうして自分が今までにない事柄と出会い、まだまだ、練られていく必要があるんだと、思わせられています。まだまだ続くコロナ感染状況。収束した時には少しは成長したお互いでいたいですね。ひと休みしながら、様々な状況に向き合えて行けたらと思います。


12月のお誕生会

2021-12-15

 今日は12月生まれのお友達のお誕生会でした。お祝いした後にみんなで”こびとのくつや”のスライドを観ました。
 園児たちが口ずさむ、アニメソングや今はやっている歌をどこで覚えたか聞くと、thikkutokkuやYouTubeと普通に答えてくれます。社会の変化についていけていない私は驚いてしまいます。音と動く映像があれば子供たちの興味も好奇心も退屈な時間もすべて解決します。何かを調べるにも、インターネットを開けばほとんどのことが瞬時にわかります。
 私の小学校の先生が「本を読むということは文字から様々なことを想像し、空想し、自分で調べたり、研究しようとする考える力が養われる。だから本をたくさん読みなさい」とおっしゃっていたことを思い出します。便利になり、時間の短縮になり、更に多くの知識を得ることはできます。でも、自分で考えることが不足していると、いつもと違うことが起こった時、自分の力や知恵で何とかしなければならない時、立ち往生してしまいます。幼児期も小学生も中学生もまず自分の力で考え、やってみて失敗し、悔しさや次への意欲や落胆、自分なりの答えや発見を見出す喜びなどを通して成長してほしいと切に思います。
 スライドや紙芝居、絵本など動かない場面から、それぞれが想像する次の場面。豊かな未来を想像できる心を育てていきたいと考えています。

待降節

2021-12-06

 12月に入り、クリスマスが近づいてきました。12月25日前の4回の日曜日を待降節と言います。イスラエルの民が予言された救い主の誕生をなん百年も待ち続けたことを忘れず。そして救い主であるイエス様がお生まれになったことを感謝するために。
 幼稚園でもクリスマス会のためにペイジェント(聖誕劇)の準備が始まっています。開園以来、聖書に記載されている事実に基づいてできるだけわかりやすく、台本を作り、子どもたちとイエス様の誕生を祝ってきました。歴史的な事実は変わらず、そこにあります。幼い子どもたちが「今日ダビデの町であなた方のために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。」と語ります。
 昨年同様、コロナ禍のクリスマス。不自由さや制限の多くある中で、喜びのクリスマス。嬉しいクリスマス。平和なクリスマスを迎えるためには、誰かに不満をぶつけ、こんなはずじゃなかったと愚痴るのではなく、今ある状況で精いっぱい、自分も周りも喜べることを考え、工夫していくことが今、求められているのではないでしょうか?子どもたちの聖誕劇はこれまで通り、とても厳かで、平和なクリスマスを迎えようとしています。いつも忙しさに追われながらの時期ですが、だからこそ、喜びのあたたかなクリスマスを迎える準備と余裕をもっていきたいですね。

みんなだいすき会みんなⅣ

2021-11-11

 みんなだいすき会1日目。無事に終わりました。ひよこ組、さくら組はいつも以上の力を発揮できていたのではないかと思わせられ、子どもたちに感謝と拍手を送りたいです。
 すべての行事が観客数の制限によって、2日に分けたり、短縮したり、プログラムや内容を大きく変えたりと、工夫しながら、今の状況をより良くできるように考え行っています。
 その状況の中で見えてきたこともあります。今まで発表会は全学年でプログラムし、行っていました。ですから会場には全学年のご家族の方々が満員状態でした。その中で発表するには、本当に緊張し、いつもよりも声が小さかったり、いつも通りのことができない子もいました。しかし今は各学年で入れ替え、そのクラスの子の保護者だけが観覧します。そうすると、子どもたちの緊張感も減り、お父さん、お母さんを確認しながら、いつも通りの劇やお遊戯ができています。いつもの園での姿を見ていただくにはこの方が自然で、子どもたちに無理をかけずにできるのではないかと思わせれています。確かに他のクラスの子たちのを見られないという点では残念な面もありますが。
 行事の在り方を考えていく良い機会だと感じています。

みんなだいすき会Ⅲ

2021-11-09

 コロナ禍にあって、全国的にも北海道も感染者数がとても少なくなってきました。でも、第6波が来る、冬にはまた感染が増えると言われています。まだまだ油断ができません。そんな中、行事を行うにあたり、保護者の皆様にはまだまだご不自由をおかけしますが、各クラスごとの完全入れ替えで、短縮での発表会。1日も早く制限、マスクなしでの開催を心から望んでいます。
 発表会なのに、マスクを着けたまま行うことがどうにももどかしく。マスクの下の表情を想像しつつ、とても残念に思っています。どうしてこんなに自信を持ち、自己表現ができているのにと。それでも、子どもたちの準備してきた自信や、元気さ、楽しさが十分伝わってくるのはマスクになんか負けない子どもたちの生きていく力なのだと総練習を見ながら、思わせられました。災害や困難、病や様々な苦しみにあっても、生きていくことを強く選んで生きていけるようにと祈りつつ、日々の保育の中で育んでいけるようにと。

みんなだいすき会Ⅱ

2021-11-01

 先日、発表会では工作物や絵、縫物からピアノまで多くのことを求められることに触れました。多くのことを求められる中ですべてを上手にできる必要はありません。人としての土台ができていれば困難なこと、初めての未知な出来事にも対処できます。その土台の一つが五感を豊かにすることだと考えています。
 昔のミシンは電機ではなく足踏みでした。足でペダルをこぎながら、縫う速さや布の薄さ、厚さを加減します。手は布を抑えつつも送りながら力を加減します。耳で聞いてミシンの調子を計りながら、縫い目が曲がらないように慎重に動かします。今はスイッチ1つで縫い目や厚さ、早さを調節できて本当に便利になりました。でも、足踏みミシンは体の四肢、視覚、聴覚を使わなければ、目的を達成できません。今はそのようなものがなくなってきました。アナログの中で生活することこそ、アクシデントや災害にあったときに生きていくことを具体的に作業し、工夫を考えられます。すべて電気やコンピューターに頼っていては一つ物事が動かなくなると、たちまちストップしてしまいます。ミシンのような機械を動かしながら、昔は生活の中で五感を訓練していました。既製品や便利さに頼るばかりではなく、アナログでできることにも心を止めておくことが大人にも子どもたちにも必要を覚えます。時々、車や電子レンジを使わず、テレビを消してみる生活をすることも大切なのかな?と思わせられています。

おにぎり

2021-10-28

 ひよこ組は今月、福音館のおにぎりの絵本で楽しみました。暖かいごはんに梅干しを入れ、フーフーしながらおにぎりを握る絵本です。ひよこ組の子どもたちはおいしそうにできてくるおにぎりから目が離せません。
 そこで、今日、お米からご飯を炊いておにぎりを握り、みんなで食べました。満3歳児でもあり、コロナ禍なので、保育者すべて握りました。それを真剣に見ている子どもたちの目はキラッキラ輝いていました。そしてみんなでお祈りをして、いただくと「おいしいねえ」「本当においしいね」「ママにもっていきたい」「じいじにもっていきたい」と心からの言葉でした。
 絵本からの世界はファンタジーや昔話だけではなく、実際の世界も楽しく豊かなものにしてくれます。

みんなだいすき会

2021-10-27

 当園では発表会のことを”みんなだいすき会”と言います。大きくなったことを大好きなご家族の方々に見ていただき、喜んでいただくためです。子どもたちにとっては、お友達とこんなに元気に園で表現活動ができていることを発表し、認められ、自信をつけていくためです。
 準備の段階で保育者たちは様々な多くのことを行います。歌を歌うためのピアノの練習。小さいころからピアノを習っている先生ばかりではないので、人前でピアノを弾けるまでは本当に日々の努力が必要になります。劇やお遊戯の背景を描いたり大道具を造ったり。小道具の準備も必要です。それには絵心や工作のセンスが求められます。そして衣装は今はビニールや不織布が色彩豊かにあり、ドレスや怪獣まで作ろうと思えば作れます。それにも多少のセンスと器用さが求められます。ある幼稚園や保育園ではすべて布で衣装を保育者たちが作らなければならないと聞いたことがあります。こうすると幼稚園保育園の保育者になるには多くのことができなければならないと敬遠されがちですが、そんなことはありません。努力も必要ですがうちの園ではクラスの枠を超えて、それぞれの得意な面を生かして分担していきます。そうやって一人ひとりの先生が持っている得意なところを伸ばしていけば、それはその園の宝となっていきます。一人ですべてをやらなければならないとなると本当に大変です。
 私は絵と縫物をします。前は模造紙6枚をつなげ、森の絵を描いたりしていました。でもその時はやりすぎたと反省しました。子どもたちが帰った後3日もかかりました。縫物は今でも横から手を出してミシンを持ち込み、やらせてもらっています。子どもたちの持っている様々な力を少しでも表現できるようにと願っています。

地震避難訓練

2021-10-22

 先日、地震避難訓練を行いました。地震の時には、頭を抱えてダンゴムシになって安全なところで静まり、地震がおさまるまで待ちます。今回はそのあとに園庭まで非難しました。子どもたちは保育者の言葉をよく聞いて、スムーズに避難できました。でも、そこに行くまでに、保育者はドアを開けたり、逃げ遅れている子がいないかを見回ったり、名簿を準備したり、子どもを誘導したり、とそれぞれに瞬時に動きます。子どもたちの訓練というより、教職員の訓練と言っても過言ではないといつも思います。とにかく子どもたちの命を守ることが第一です。そして子どもたちは日頃からよく話が聞けているので、緊急時にはちゃんと自分たちの話をやめて、話を聞き、行動します。日頃の保育の中では、いつでも話を聞き理解し、行動できるように保育していくことが大切だと考えています。緊急時に自分と友達の命を守るために考え行動できるようになってほしいいと願っています。
 おおきな災害がないことを心から祈りつつ…

大きくなったらなにになる?

2021-10-20

 5歳の女の子との会話です。
「園長先生は大きくなったら何になりたいの?」
 と聞かれました。担任をしていた20代、30代のころはよく聞かれていました。その頃も子どもたちは先生と呼んでいても保育者を自分と同じように考えたり感じたりしていると思っていましたが、還暦を過ぎた私にもまだ聞いてくれることにとても嬉しく思いました。毎日、会い、生活を共にし、互いにその存在を認めつつ、仲間として見ていてくれる感性の豊かさを感じました。大人になると、自分より年上か?どのような職業、役職についているのか?などを考えながら、相手に失礼のないように礼を尽くすといいつつ、社会的な常識を逸脱しないようにと気を使ってしまいます。でも、子どもたちはとても素直に相手を受け入れ、認めてくれます。子どもの素直な思いのまま、世界中の人々が互いを受け入れられたら、もっと平和になっていくのかなあ?と思えた朝でした。

運動センス?

2021-10-13

 写真は今日のお帰りの様子です。ひよこ組さんはトイレの最中。もも組さんは帰り支度が終わり、みんなが終わるのを待っています。さくら組さんは”森のくまさん”の歌を掛け合いで歌っています。ゆり組さんも帰り支度を済ませ、これから絵本を読んでもらう直前でした。日々の保育が平和に流れ、子どもたちが楽しかった思いを胸に、今日の1日を終え、明日に期待する瞬間です。
 運動会というと皆さんは何を思い出しますか?お昼のお弁当。かけっこや組体操。リレーやお遊戯など、様々ですね。そして、楽しかった思い出の方も嫌いだったと思う方もいます。私はマラソンが苦手で、とにかく嫌いでした。太っていて、持久力がなく、すぐに疲れて走れなくなりました。高校に進んで体育の時間に800Mのタイムを計る授業がありました。その時の先生が「最初のタイムと4週間後のタイムを比べて成績を出します。」と言ってくれました。タイムの早い人から成績をつけられたら私は、本当に最後だといつもあきらめていました。でも、今の自分のタイムより、最後のタイムが少しでも早ければ、成績はあきらめる必要はないと頑張れました。
 運動のセンスや芸術もそうですが、それぞれのもっている資質?能力はもともと持って生まれたものに左右されます。努力も必要です。ただただ、早さだけで競わされたら、最初から評価は決まってしまいます。でもその人の今の状態を把握したうえで、どれだけ頑張れたか?で見てもらえることはそれぞれ、一人ひとりに向き合ってみてもらったことになります。幼稚園では子ども一人ひとりの評価はしませんが、その子のありのままの状態からの努力や頑張りを見ていきたいと思います。だれかとの比較でしか、評価できないのはその人自身を見ていないのと同じだと思います。

運動会

2021-10-08

 今日は運動会でした。1週間前からお天気を見ていましたが、雨の予報でした。祈りつつ、毎日週間予報を見ていくとだんだん雨がづれてきて、思いもよらないようなお天気と暖かい気温の中で行うことができました。
 学年ごとに3回に分けて行ったため、朝早い学年。中間、最後と登園の時間もいつもとは違い、子どもたちも保護者の方々にとってもいつもとは全く違うスケジュール。そしてひと学年は約30分~40分のプログラム。始まったらすぐに終わってしまうコロナ禍における運動会。悔しく思いながら、それでも子供たちの元気なお遊戯や力強く走り抜けるかけっこやリレーの姿に励まされ、元気をもらった保護者や教職員。子どもたちのために行った運動会は私たち、コロナ禍で疲れている大人たちを十分癒してくれました。子どもたちに心から感謝をします。また、本当に暖かく見守ってくださった保護者の皆様にも本当に心から感謝します。ありがとうございました。
 来年は全員で混みこみの中おおきな声援の中、運動会をしたいと心から願っているのは私だけではないと思います。皆さんの健康を心から祈りつつ…

運動会

2021-09-30

 ようやく今日で緊急事態宣言が解除になります。でも、ここまで経験してきた私たちはこれですべての気を緩めてはならないと考えている方々がほとんどではないでしょうか?まだまだ、感染予防の対策は各自でしっかりとらなければなりませんね。
 各幼稚園、学校が運動会や行事を延期にしています。当園も10月8日(金)が運動会です。5人の満3歳児のお遊戯「フルフルフルーツ」。そして3歳児のお遊戯「5匹の子ぶたのチャールストン」。4歳児は「よさこいラーメン」。5歳児「よさこい」と「パラシュート体操」9月から延期されて、少し間延びして、そのモチベーションを落ちないように配慮しながら、ここまで来ました。成長した姿をご家族に見ていただく少ない機会を有意義に生かしたいと頑張っています。
 また、行事は自分たちよりも大きい組お兄さん、お姉さんたちを見て、その力や違いにあこがれるときでもあります。自信をもって自己実現、表現していく年長さんを見て、「次は僕がパラシュートをやりたい!」という思いが芽生え、目標になっていきます。コロナ禍で多くのものが制限されている中ではありますが、子どもたちの育ちゆく心と体はとめてはなりません。

とにかく遊ぶ

2021-09-21

 近頃は非認知能力の大切さを教育の面で多く耳にします。我慢する、勇気を出す、困ったときにどうするか考えるなど、どうしても学校の評価、偏差値には表れにくい面です。一方、認知能力とは、算数や国語など学校の勉強を自分のものにし知識を積むことや理解したことを自分の研究などで生かしていくこと。どちらも大切ですが、人として生きていくには非認知能力をこの幼児期に養うことによって豊かな人間性をはぐくむ土台になっていきます。ただ、どちらにしろ、それを身に着けるために大切なのは、幼児期にとにかく自然の中で遊ぶことです。自然の中で季節の変化を肌で感じながら、多くの友達とかかわりながら。喧嘩をしながら、仲良くなり、人間関係を身に着けていく。そうしていく中で、心と体は遊びながら、体が強くなり、脳が刺激され、成長していきます。早期教育とよく言われますが、何かを覚えたり、習い事で練習をしたりも大事かもしれませんが、何よりもとにかく遊ぶこと。できるだけシンプルな遊びの中で、創造力、体力、成功感と失敗経験、そして想像力をつけていく。遊びを十分楽しんで、経験することで、人は人として成長していきます。一番の早期教育は遊びです。

おかたづけ

2021-09-09

 お片付けをする時は以前は音楽を合図代わりにしていました。この頃は「お片付けしよう」と言うだけでみんな片づけに入ります。外から来られた方々には「みんながちゃんとお片付けしていて、感心しました。」と言われるくらい、お片付けはみんなでできています。これが普通だと思っていましたが。
 片づけは基本的生活習慣として身につけなければならないことの一つです。と言いながら私も片づけは苦手な方です。今でも、子どもたちと一緒にできるようになりたいと努力しています。きれいに整頓され、気持ちの良い環境で子どもたちが過ごすことがどんなに豊かな情緒を育てていくか?保育者として大人としての責任を果たしたいと思います。


パラリンピック

2021-09-07

 今回、改めてパラリンピックを観て様々なことを感じ教えられました。障がいと一言で言っても様々なものがあり、種目によってはその方、それぞれの障がいに合わせ、多くの区分があることにまず、驚きました。そしてその障がいを負ったのも生まれつきの方や事故や病などで負われた方など、それも様々でした。アーチェリーの方はあの福知山線脱線事故によって下半身の自由を失い、それからパラリンピックの場に立つまで、アスリートとしての筋力づくりやトレーニングに加え、精神的な面においても想像することができないほどの過程を通ってきているのだと思うとそれだけで、胸を打つものがありました。
 障がいの区分の多種多様を考えるとき、幼い子たちを見ながら、この子たちはこれから、学校教育の狭い考え方の中で評価されていくのだなと、残念な思いがよぎりました。幼児期にはこんなに個性豊かに表現が認められ、存在を喜ばれているのに。学校教育の中の一定の価値判断の中でしか自分を認めてもらえない場。
 今まで隠せれば隠しておきたい障がいが今ではそれを土台にしながら、十分にその人生充実させている方々。もしかすると普通学級に通い健常児?と言われている子たちの方が不自由で、本来の自分を表現しにくい、尊重されない社会に生きにくさを感じているのではないかと、感じました。

バッタ

2021-09-03

 昔?私が担任をしていたころは野原に10cmくらいの殿様バッタが数十匹、ピョンピョン飛んでいました。今思うととても大切な風景でした。幻想的でもあり、わくわくしながら、そして怖がる子も。自然が豊かな中で育つことの意味の深さを感じます。
 さくら組さんが10匹くらいバッタを帽子で捕まえてきたことを玄関から直接職員室へきて我先にと話してくれました。とても貴重な経験をしてきたのだなと感じました。まだまだ残っている豊な自然を大切にしていきたいですね。

平和ないちにち

2021-08-24

 先週から2学期が始まりました。子どもたちは何事もなかったかのようにいつも通り自分たちの好きな事、やりたいことを選び取り、遊びこんでいます。
 ひよこ組はホールの中にアリを見つけ、だれが外に逃がしてあげるか我先にと捕まえようとしています。アリの方が早くてなかなかつかまりません。
 もも組はピアノとブロックを使って秘密基地を作り、敵から自分たちを守っています。どんな敵が攻めてくるのでしょう?
 さくら組は部屋の奥で病院ごっこ。冷えピタを色画用紙で作り、お医者さん、看護師さんが大勢いて、手厚い看護をしています。
 ゆり組さんはお化け屋敷を作って机の下を行ったり来たり!「誰だあ!?」と布をはがすと「キャ―――――!」と元気な反応。それぞれが本当に楽しく、平和に過ごせていることに心から感謝します。

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