北広島かおり幼稚園

新着情報

たいせつに

2023-10-30

今、各クラスは「みんなだいすき会」に向けての準備をしています。4月から異年齢クラスに取り組み、日々の保育や行事の考え方、取り組み方について会議を重ねながら準備してきました。また、コロナ開けと言うことで、以前に戻すのか?コロナ禍にあって工夫してきた中で良いものを残していくのか?ここに来ても頭を悩ましながらの試行錯誤が続いています。

 いつも発表会のオペレッタなどは全てナレーションが入り、歌も入っているバージョンを使っていますが今回はカラオケバージョンですべてのセリフ、歌詞を子どもたちが歌いながら、お話ししながら進めています。今までも当園の保育方針の中で、「一人ひとりを大切にする」ことを掲げ、それぞれの個性を大切にし、その子自身の存在を認め、自己肯定感を高めるように保育してきました。この4月から縦割り保育を進めてきた中で、日々の保育において年長児は自ずとリーダーとしての役割を担っています。年中児は自分ができる分をがんばり、助けてほしい時には助けてと言えています。年少児も助けられるばかりでなく、自分のできる事も頑張り、お兄さんお姉さんの背中をしっかり見ています。大切にされている自分を知り、更に周りの友達の大切さに気付いていっているように感じられます。




 自信をもって大きな声で歌い、踊る年長児についていく年中児。その後を自分も頑張ろうとついていく年少児。子どもたちがその力を十分に発揮している姿を観て、私自身が励まされ、勇気をいただいています。

布おむつって知っていますか?

2023-10-12

 私が幼稚園に勤めた始めたころから紙おむつが出始めました。専門学校ではしきりに布おむつの良さと紙おむつの弊害を叩き込まれました。にもかかわらず、今は紙おむつが普通?常識?になっています。
 布おむつと紙おむつの違いは、紙おむつの方が断然手間はかかりません。簡単です。そして子供自身が感じる不快感も紙おむつが快適に過ごせます。でもそこが大事なポイントです。赤ちゃんはおむつが濡れて不快を感じ、泣いて保護者に訴えます。保護者は「気持ち悪いねえ」と共感しながら気持ちの良い布に替えて「気持ちよくなったね」と声掛けしてくれて赤ちゃんはその流れの中で快不快を体と心で感じ、理解していきます。ですから、その不快さを知ればどうすれば快適になるかがわかり、自分から排泄を早くに教えられるようになります。でも、紙おむつは3回、4回おしっこをしても快適です!と、いかにも赤ちゃんにとって良いことのように歌っていますが、結局快不快の感覚が鈍いため、尿意を感じてもそれを伝え、自分から排泄しようと思うことが遅くなります。紙おむつを替えてもらう必要がないからです。
 そしてその快不快から喜怒哀楽の感情や感性を豊かに感じることができます。楽しさや喜びの感情とともに悲しみや不快な思いをも経験することは人が成長していくためにとても大切なことです。

スライドの映写機

2023-10-06

 35年使っていたスライドの映写機がとうとう壊れました。もう、映写機は製造されておらず、某通販会社から中古を購入するしかないようです。私だけでなく若い先生たちももう子どもたちにこの映写機でスライドができないことをとても残念がっていました。スライドは映像が動きません。ですから物語が進むにつれ、子どもたちはそれぞれの心の中で想像を膨らませます。それは幼児の育ちの中で、そして人として生きていく上でとても大切で必要な力でもあります。今はもうすでに映像はどんどん動き、おしゃべりしてくれて、効果音まで響いてきます。とても興味をそそります。子どもたちもユーチューブやゲームの画面にくぎ付けです。その映像に慣れてしまうと自分から発想し、想像することが衰退します。私はできるだけ、スライドや絵本、紙芝居等の動かない絵。そして信頼できるお父さんお母さん、兄弟、保育者の生の声で語られる物語の中からそれぞれに想像を豊かに広げていってくれることを願っています。

リトミック

2023-09-28

 幼いときから体幹をつくることは健康な生活をおくるためにはとても大切です。何かができるようになるにも根本的な体力がなければできません。鉄棒の前回りや逆上がり、跳び箱を跳ぶのも。雲梯を渡り切るのも。そして散歩をするのも体幹が大切になります。ピアノのリズムに合わせて、”亀”、”自転車”、
”時計”等。足の親指をツーンと伸ばして、腰を手で支える。全身の土の部分にもちゃんと意識が入っています。異年齢でやっていますので、難易度には差があります。その中で3才の子は自分の力量をちゃんと把握して先生が言った簡単な方を選び取っています。言葉と音をしっかり聞いてそこに体の動きを合わせていく。みんなが揃ってきれいにできているというのではなく、それぞれがちゃんと意図を理解して動けているのに驚きました。

子ども同士

2023-09-22

 帰りの玄関で保護者のお迎えを待つ子どもたち。満3才のIちゃんはお姉ちゃんの隣に座りたかったのにそこにはもうBちゃんが座っています。立っているIちゃんを見て何人かの子が「お姉ちゃんの隣に座りたいんだよね」と言うと「うん」。私はいつもは自己主張の少ないBちゃんが好んでそこに座っていたので、そこをどけてということを少しためらい、良い方法はないかと考えていたら、Tちゃんが出て来て、何人かのお友達に声をかけ、座っている位置をずれてもらい、もちろんBちゃんにも伝え、BちゃんもTちゃんの言葉に素直に場所をずれてくれて、Iちゃんはお姉ちゃんの隣に座れました。
 時には私のように子どもたち一人ひとりの状況や体調を考える必要はありますが、今日の忖度なく行動したTちゃんのやり方には頭が下がりました。相手のことを考えすぎると動けなくなることもあります。それよりも、まず動いてみること。そこで意見や不都合が出てきたらまた考えれば良い。本当に今日はTちゃんに助けられ、学ばせられました。

運動会 その後

2023-09-22

 15日(金)無事に運動会が終わりました。前日は土砂降りで、晴れたとしても水たまりが心配されるほどでしたが、まったく影響なく開催できました。4年ぶりの全園児揃っての運動会。観客数も4名へと増やしました。開会式のオープニングよさこいから拍手と声援が大きく、園児たちは喜びつつも緊張していました。今日になってまで、「よさこいの時声がいつもより出なかったんだよなあ」とつぶやいている子が居て、それぞれに分析しているのだなと感心しました。でも、私から見ると声が小さいとは思えませんでした。
 一番盛り上がったのはフォークダンスの「マイムマイム」です。園児用に簡単なバージョンにしています。ご家族の方々にも入っていただき、一緒に踊りました。大きな掛け声や足を高く上げたりととても積極的にそして本当に笑顔があふれるフォークダンスでした。本部の私たちも本当に嬉しくなりました。ご家族みんなで行える運動会がこんなに嬉しいものかと、再確認しました。

運動会

2023-09-13

 あさって15日(金)に運動会です。昨日は総練習でしたが雨が降り、園内のホールで行いました。ホールの中ですと、走る向きや、並ぶ場所の広さなどいつもとかってが違いますが、子どもたちはちゃんと保育者の話を聞き、判断して動いていました。滞ることなく、そして子どもたちの元気な頑張りに勇気をもらい、とっても楽しく総練習を終えました。当日もご家族の皆様と共に子どもたちの成長を喜びたいと願っています。
 そして今日、園庭でかけっこ、リレーを頑張る子どもたち。子どもたちにとっては毎日が運動会ごっこです。一瞬も力を抜かない本気の走りに胸を撃たれます。私もお手伝いに入り、走り終わった子たちを集めていました。今年度4月から始めた異年齢(縦割り)保育ですが、子どもたちの動きが変わってきているように感じます。今までも話がよく聞けて、自分たちで判断することはできていました。今年はその中に今までよりも自信をもって行っている子たちが増えているように見えました。お遊戯も運動も。
 教育はその環境によって人を育て変えられる力があります。そしてそれは今はわからない、見えないものもあり、10年、20年と時が経ってからわかってくることもあります。ですから、今、できるだけ良い環境を整えたいと思います。トップの学校、トップの企業に入るためではなく、一人ひとりが生まれて来て良かった!と思える人生を歩むための教育ができればと切望しています。

交通安全

2023-09-01

 先日登園のバスが朝の送迎中にあおられ、クラクションを鳴らされました。まだ園児を載せる前でしたので、子どもたちへの影響はありませんでした。車も接触していません。朝のお忙しい時間に園バスが交通ルールを守りお子さんたちを安全に送迎するのは周りの方々にとってはご迷惑になるのでしょうか?忙しい時間帯に制限速度で走る園バスを追い越したくなる方々がいらっしゃるのもわかります。でも、私たちは大切なお子さんたちを送迎しているのです。お子さんたちはご家族はもちろん国の大切な宝です。尊い命です。お互いにそれぞれの存在を守るためにもう少しだけ配慮をいただければと思います。
 子どもたち自身の存在の尊さ、その権利をこの国はもっともっと理解を深めていく必要があると考えます。子どもたちが安心して過ごし育まれる環境は衣食住が整えられているだけではなく、そこで環境を共にしていく者たちがいかに子どもたちの尊さを大切さを理解し受け止めているかが重要です。先進国は特に子どもたちの命と権利が尊重される国が名を連ねています。名ばりではなく本当の意味で、この国に生まれて良かったと思えるよう、私たちも底辺から変えていきたいと切望しています。

行きて帰りし物語

2023-08-18

 暑い暑い夏休みでした。北海道にしては珍しく毎日30度越え。夜も朝も気温が下がらず、湿度が高い。8月の半ばを過ぎてもまだ暑さは続く予報が出ています。皆さん体調を崩さないようにお気を付けください。
 昔話やファンタジーには行って帰ってくるお話が多くあります。日本の昔話では「桃太郎」「うらしまたろう」は代表的で「こぶとり爺さん」もある意味そうかもしれません。冒険に出る事や、異世界に行って帰ってくるのはは人の成長にとても大切です。物語の主人公は大変な冒険や戦いをして誰かを助けたり、何かを失いつつも、他の何かを得たりと。帰ってくるときには何かしら変化をもって帰ってきます。
 乳児もお母さんに抱かれて外の世界を見ていたものが歩けるようになり、少しずつ膝から離れては戻ってくる。少しずつ離れる距離や時間を伸ばしていきながら、自身も成長していきます。親から離れて何かしら経験をして戻って来た時には元の自分よりも成長しているはず。それが目に見えていなくても。
 かわいい子には旅をさせろ!とよく言いますが、親が知らない所で経験した成功感や失敗等。成長していくためにはとても大切なものです。どうしても心配で手放せないと思いますが、少しずつで良いです。帰って来ることを待つ方は親の成長なのでしょうね。そうしながら互いに育ちあうことも子育ての一つだと思います。

子どもの成長

2023-06-23

 子どもは大人の数倍順応性があります。吸収力も高いです。感性も豊かです。ですからその子がどのように成長するかは周りの大人や環境が重要な関りをもっています。アメリカの実験で生まれてすぐの赤ちゃんに衣食住はちゃんと与えるが一切言葉をかけないで育てたら、1年たたないうちにみんな亡くなったそうです。動物の赤ちゃんは食べるものがあれば何とか生きていけます。でも人間はそうはいかないようです。周りでその環境、特に人の関りがなければ健全な成長にならないようです。そのかかわりもその子をいつくしみ、愛情をもって関わることです。環境として高価なもの、最新のものをそろえるのではなく、その子を愛している大人が周りにいることが一番大切です。愛して大切に育てていても、時には叱ることも、感情をぶつけてしまうこともあるでしょう。それが人間の営みです。優等生のお父さんお母さんでなくてよいのです。笑って泣いて、怒る。普通で。そのままで良いのです。

初めてのお茶

2023-06-09

 今日は年長組の茶の日でした。昨年までの3年間はコロナ禍だったので、年間11回行っているところを5回から7回くらいの回数しかできませんでした。今年度はこの時期から行えて年間の予定を無理なくこなせそうです。
 やはりお茶となると、日常の生活の中にない言葉や作法があります。「お茶を点てる」「お点前頂戴いたします」そして扇子を膝前においてのご挨拶。子どもたちは緊張しながらも、先生のお話をよく聞いていました。この「聞く」ということ。ここから、その言葉通りに次の動作を行うこと。これは大人でも難しい時があります。特に聞きなれない言葉を聞きながらその通りに動くのはその言葉の理解が必要になり、伝えてくれている方への信頼度も大きくかかわってきます。この時、大人同士の信頼関係がとても重要になります。お茶の先生とは子どもたちは今日初めて会いました。でも私は9年間お茶のお稽古でお世話になり、園に来ていただいてもう20年以上になります。お茶の先生としても、人生の先輩としても信頼し尊敬している先生です。それは子どもたちに詳しく説明しなくてもその空気?環境で伝わっているようで、先生のおっしゃられた言葉通りにお稽古していきます。それぞれ早さは違いますが、言われたことをこなしていける理解力があること。相手を信頼しつつ物事を考え、行動できる事。5歳にして人間はすごい能力をもっているのだと感心させられました。
 これは複縦ではありません。まだまだ未分化で、経験の少ない子どもたちが信頼のおける大人の言葉通りに動くことで安心感や喜び、楽しさを経験していく。その上に自分なりの考えや想像をふくらませ、実行していく。この経験を遊びの中で発展させていく。様々な経験の必要性を感じます。生活経験が豊かになることで、自信もつき、失敗しても次へと一歩踏み出せる。私たちは子どもたちが失敗した時こそ、落ち込んでも次に前向きに進める心の根本を養っていきたいと考えています。
 信頼できる大人たちの環境の中でこそ豊かな人間性は育っていきます。

だるまさんがころんだ!

2023-05-12

 縦割り保育をしていく中で、気づいたことです。子どもたちがルールのある遊びを始めました。同じ年の子たちとする時には、理解度が同じですが、異年齢の子たちと行う時にはルールを教え、覚えるところから始まります。人にものを教えるということは知っていることを言葉にして、相手にわかりやすく伝えなければなりません。その作業は大人でも大変なこと。それを年長組の子たちはちゃんと小さい子たちに寄り添って遊んでいました。そしてこちらが教えなくても、相手に合わせてそのルールを最初は少し簡単に変えたり、できない所は大きい組がホローしたり、変わってあげたりと。こちらが教えられることも多くあり、感動してみていました。そうやってかかわってもらった子たちはまた、自分たちが教える立場になると、ちゃんと受け継いでいくのだなあと感心しました。子どもたちのエネルギー、可能性は様々な可能性を秘めていますね。

お誕生会

2023-04-26

 今日は4月生まれのお友達のお誕生会でした。6歳になった年長さん。4歳になった年少さん。3才になったひよこさん。今年度初めてのお誕生会。新入園の子たちは何が始まるのか?保育者から丁寧に説明されて、ホールに集まりました。前に呼ばれるお友達をとても羨ましそうにして、冠をもらう時には拍手をしていました。そしてお誕生日の歌をみんなで歌います。歌詞の中に「生まれてきてくれて本当にありがとう」とあります。一人ひとりの子どもたちの誕生を心から祝い感謝しました。
 私たちは誰一人、意志をもって生まれてきた人はいません。無防備な乳児で生まれ、保護され、保育されて成長していきます。この幼児期に「生まれてきてくれてありがとう」と言われて育つことがどんなにか心と情緒と体の成長にとって大切なことか?この時に十分に守られ、大切にされて育つことで、自分は生まれてきてよかったんだ。誰かに必要とされている、ということに気づきます。
 年長さんも年少さんもちゃんと自分の歳を言えました。満3歳になったお友達もちゃんと言えました。家庭から初めて出て経験する幼稚園という社会は子どもたちにとって未知の世界です。恐れも不安もあります。でも、日々の保育が安定し、守らていることが確認でき、保護者と保育者との信頼関係が築けていく中で子どもたちは安心して周りを信頼できるようになります。

今日の保育

2023-04-11

 昨日が入園式でした。3年ぶりに在園児も式に参加し、新入園児をお迎えしての入園式でした。緊張や不安がありながらも幼稚園生活を楽しみにしているご家族の思いが伝わってきました。
 この4月から縦割り保育にし、満3歳児1クラスと、3才、4才、5才の縦割りのクラスを2つ作りました。1クラス16人ずつです。入園式でも感じましたが、年長年中組の子たちが新しいお友達の入園を心待ちにしていて朝の玄関で早速、手をつないで部屋まで案内をし、困らないように、やりすぎないように助けてあげていました。兄弟は同じクラスなので、手をつないでクラスに行く後ろ姿は安心そのものでした。横割りですと、どうしてもクラス活動になるとそれぞれのクラスに分かれてしまい、安心の気持ちが続かないこともありました。
 用意されたおもちゃを異年齢で教えたり、助けを求めたりしながらの遊びは見ていてとても微笑ましく、クラスの中の空気感はどこまでも温かく平和でした。

新学期

2023-04-07

 本日から2023年度が始まりました。始業日の今日は進級児のみの登園です。エネルギーをいっぱい貯めて、玄関に立つ子どもたちは3学期から比べて、一回り大きくなったように思えます。この4月から縦割り保育を始め、園として一つ一つ細かな準備を進めてまいりました。研修を重ね、環境を整え、おもちゃやゲームの研究を時間をかけて行ってきました。お部屋に入り、様々なおもちゃを目の前にそれぞれに考え、遊びに入っていく姿をみて子どもたち一人ひとりの遊ぶ力、発想の力、創造の力を目の当たりにしました。それは生きる力につながっていきます。これからこの遊びの時間と空間が守られ、更に子どもたちの成長が育まれていくことを期待しつつ、取り組んでいきたいと考えています。

卒園のお茶会

2023-03-03

 3月3日(金)は年長組が保護者の方々にお茶を点て、ふるまいました。年長組になると年に11回ほど、お茶の講師の方に来ていただき、幼児が無理なくお茶を点てられるように工夫したお点前を習います。日本の善き伝統文化を伝えていくために、そしてただ、点てて差し上げるのではなく、相手の思いになっておもてなしをすることも同時に学んでいきます。
 コロナ禍にあってはどうしても回数が少なくなってしまい、また、ここ2年ほどは保護者の方々をお招きできませんでした。今年度ようやく、本来のお茶会ができて感謝でした。いつもは友達に点てて飲んでもらっているところを保護者の方に飲んでいただくということは、いつもよりも緊張してしまい、いつもは間違えない所を間違えたり、忘れてしまったりとありましたが、大好きな保護者の方々に自分の精一杯のお点前でおもてなしできました。その後、保育者から子どもたち向けにお菓子とお茶が出されます。この時のお菓子は和三盆のおひがし。こどもたちにとっては初めてのお菓子。恐る恐る口に入れたAちゃん。途端に顔がほころんで笑顔になり、ホットした思いが伝わってきました。甘い上質な糖分は緊張した心にも体にも良い影響を与えるのだと感じました。その子の表情はかわいいかわいい特上の笑顔であり、保護者の前で緊張していた私の心も癒してくれました。

ぶどうの会

2023-02-07

 今日は今年度、最後の”ぶどうの会”でした。1年間、聖書のお話や子育ての相談など様々なお話をしてきました。コロナ禍にあって閉塞感のある中、誰かと話しができるというだけで、嬉しい思いがしました。
 コロナ感染は今まで普通にできたことを違う角度から考え、工夫することを学ばせられました。感染状況が収まっていく中、保育カリキュラム、行事などを戻していく時にコロナ禍で学んだ様々なことも取り入れながら、子どもたちにとって一番大切なことを考えながら新しく作り上げていくことの必要性を感じています。

かおり雪まつり

2023-02-07

 昨日、私は会議で札幌に行きました。電車の中も駅の中も様々な国々からの旅行客であふれていました。もうコロナ感染の心配はないかのようでした。私はまだまだ海外どころか、道外にも出ようとは考えていませんでした。”札幌雪祭り”にこんなに多くの方々がいらっしゃっているのだと改めて驚きました。
 そして今日は当園の”かおり雪まつり”でした。昨年は予定していましたが、大雪のため、延期、延期になり、各クラスごとになってしまい残念でした。今年は今日、晴天の下、元気にできたことを心から感謝します。
 ”かおり雪まつり”ですが、異年齢のグループ「雪だるまチーム」と「つららチーム」に分かれて競走したりクラス毎でミカンさがしをしたりと祭りというより、雪中運動会的な要素が多いかもしれません。鬼ごっこは先生たち5人が鬼になり、容赦なく子どもたちを捕まえ、最後には全員捕まえてしまいました。悔しがりながらも大好きな先生に捕まって嬉しい笑顔も見られました。ミカンさがしは競走ではないのに大きい組の子が小さい組の子を応援したりと微笑ましい姿も見られました。
 行事の一つ一つを準備し、無事に終えられることの嬉しさはコロナを経験したからこそ、当たり前ではない感謝なことだと改めて思わせられています。

かぐわしいかおり

2023-02-02

  当園の“かおり”という名前は聖書の中にある「かぐわしいかおり」を取りました。かおりというと皆さんはなんのかおりを思い浮かべますか?お花のかおり?甘いかおりのスウィーツやこってり熱々ラーメン?等それぞれですね。かおりを嗅ぐというのは五感の一つでもあります。五感は私たちが生きていくにはとても大切なものです。自分の危険を察知したり、安全を確認します。目で見た視界の確認。聞こえてくる音やにおいの確認。味を見ておいしいか?腐っているか?そして触ってみます。触って触れた感触は、まだ様々な判断ができない乳幼児にとってはとても重要な情報です。新入園児にとっては園長である私も初めて会う知らないおばさん。ワンワン泣いている3歳児を抱っこしていると、徐々にそこが安心した場であることを心と体で理解していきます。五感を働かせることは心と心のふれあいでもあり、そこから信頼関係が生まれてきます。乳児期に舌や肌で様々なものに触れて危険な物かそうでないものかを判断理解していきながら、幼児期には耳で聞き、目で見たものも判断基準が加わっていきます。そんな大切な五感の中に含まれる“かおり”という名の付く幼稚園。子どもたち自身が自分の心と体、周りを守れるよう、成長していけるよう、日々、努力していきたいと考えています。

今の社会について

2023-01-10

 今でこそ、保育士や幼稚園教諭のお給料はこの数年で改善されてきてはいますが、もともとが低い所から始まっているので、社会の中ではどうなのかわかりません。補助金で賄われている面においては、やはり、園児の人数によって変わってきます。園児数が少なくても支援の必要なお子さんがいる場合は保育者の人数を増やさなければ安全な一人ひとりに手をかけれる保育はできません。
 乳幼児期は人が人として生きていくため、成長していくための本当に大切な大事な時期です。この時にこそ環境を整え、手をかけ、目を行き届かせ、声を聞いて、声をかけて育てるために子どもたちに寄り添う人材が必要です。そしてその方々には豊かな人間性をもって子どもたちとちゃんと向き合ってほしいと願っています。でも、今、保育業界の一番の課題は保育者がいないということです。この乳幼児期に手厚い、質の高い保育を行おうにも保育者が来てくれないのです。これはお給料、処遇だけの問題ではなく、社会においての保育者の地位の問題でもあります。確かに命を守り、教育していくのは大変な仕事でもあります。でも、未来を託す子どもたちを育てるこの仕事は本当にやりがいのある、素晴らしい仕事です。女、子供と軽視される仕事ではないのです。豊かな感性をもち、使命感がなければできない仕事でもあります。というと「やっぱりできない」としり込みされる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではなく、子どもたちとともに育っていける仕事でもあります。社会がも音子どもたちを中心とし、守られなければ生きていけない方々が安心して過ごせる社会になってほしいと願っています。そのような社会はそれを支えていく者たちにもきっと優しい社会になっていると私は信じます。
 経済が回ることが重要視される今ですが、今見えている問題だけで動くのではなく、将来を見通した考え方を切に望んでいます。

クリスマス会

2022-12-22

 当園のクリスマス会のペイジェントは聖書に書かれている事実を劇にしていますから、ほとんど毎年同じ場面とセリフです。言葉使いがだいぶわかりやすくなったり、讃美歌が変わったり。ソロパートや少人数での歌の場面が増えたりと変化はありますが、内容は変わりません。今はどんどん新しく変わらなければならないことを求められる、何か変化していかなければ、選ばれない時代です。準備をしていて、本当に心から楽しんで喜んで賛美しているSちゃんが本当にほほえましく見えていました。でも、“きよしこの夜”を歌う時には少し厳かに歌うように言ってみる?と話していましたが、そのまま総練習をしたところ、“きよしこの夜”の時にはキャンドルサーヴィスですべてを暗くし、園児のそれぞれのペンライトのみの明かりだけのため、顔の表情はあまり見えないことに気づき、そのままとても喜んで賛美ができました。
 ある保護者(当園の卒園生)さんとの会話です。家でクリスマス会の話になり、Sちゃんは「来年、マリアになりたい!お母さんは何をしたの?」「お母さんは天使だよ」「どのせりふ?」と聞かれ、お母さんの時のビデオも見直した。というお話を聞きました。変わらずに受け継がれていくものの大切さを感じさせられました。変わらなければついていけない!新しいものが求められることが多い今の社会ですが、人間の本質が変わったわけではありません。子育ては、昔ながらの育て方で良いし、親や祖父母から伝えられたことを伝えていくことが本当に大切です。早期教育と言って新しいものを取り入れる必要も何かが足りないと焦る必要もありません。保護者の膝もとでゆっくり育っていくのがこの幼児期です。

非認知能力

2022-11-16

 11月11日の“みんなだいすき会”には保護者の皆様がご観覧でき、感謝でした。ご家族を前にして、緊張して固まってしまう子。張り切って頑張れた子。いつも通りにできた子。など様々な表情を見せてくれました。どのクラスも日常の保育の展開から無理のない準備の中で、皆様に見ていただけたと思います。いま、報道でもされているように、非認知能力と認知能力について検討されています。発表会を例にとりますと、お遊戯やオペレッタ、言語劇などあらかじめ規制のものがあり、振り付けやセリフを教えられ、毎日練習をしてとても上手になったものを見せるのが認知能力です。誰が見ても、どこにいてもマニュアルややり方がわかればできる事です。

 当園が目指しているのは子どもたち自身の考えやアイデア、想像力を出してみんなで話し合い、困ったことを解決するために何をどうするか?やりたいけれども様々な事情でできない時にそれを我慢すること。そして違う方法でできないか考える事。自分の思い通りにならない時もありますが、友達と意見を出し合い、話し合いながら目標を達成していくために努力すること。等、形には、見えないけれど確実に子どもたちの中に育ちがあり、力になっているものです。これこそが人として生きていく時の力になっていきます。今回の“みんなだいすき会”で1人ひとりの子どもたちが自由に自分を表現できている姿を見せることができ、感謝です。見た目の派手さやうまさではなく、目に見えない所の育ちにこそ、目を向け大事にしていきたいと願っています。

みんなだいすき会 Ⅰ

2022-11-08

 今週金曜日は”みんなだいすき会”です。発表会です。保護者の方々に1人ひとりのお子さんたちの成長を見ていただきます。
 従来の発表会というと歌や合奏、お遊戯や言語劇を毎日練習して上手にまとまったものを見せていました。そうすると、毎日の子どもたちの遊びの時間が削られてしまいます。表現活動が好きな子にはとてもうれしい毎日ですが、そうでない子たちには苦痛になります。それを回避するために、楽しくお子さんたちの成長を見ていただくには?と考えに考え、試行錯誤してきました。今は毎日の遊びの中から、子どもたちが楽しんで取り組み、展開してきたものを見ていただきたいと形にしてきました。それでもやはり、見た目は発表会。どかが違うの?と言われるかもしれませんが、発表できるまで取り組んできた日々が違います。自分たちで考え、失敗してやり直したり、成功して友達と喜び合ったり、目には見えていなくても子どもたちの中に積み重なっているものは計り知れません。それこそが成長に本当に大切なものです人として生きていくための土台になります。見た目のうまい下手ではなく、一人ひとりがどのように取り組んできたかに目を向けてください。

感謝の会当日

2022-10-28

 今日が感謝の会当日です。子どもたちにわかりやすく、畑で収穫された野菜や果物が豊かに実っていること。食べ物が豊かに与えられていることを目で見て聞きながら感謝しました。
 次は”タムタムとビルの街”という動画をみんなで観ました。内容は砂漠の国に住んでいる子どもが北の国に住んでいる子に青空を送ることから物語は始まりました。決して豊かではない砂漠の国の子どもが北の国に必要な癒しの音楽や、暖かい心を送り、北の国からも雪やラジオなどが送られてきました。北の国は文化も進み、生活水準も高いですが、心の貧しさがあることが読み取れました。
 その動画を見て、子どもたちは各クラスに入り、その感想を言い、また、自分たちは何ができるか意見を出し合いました。「服を送ってあげよう」「水を送ってあげたらいい。汚い水を飲んでるから。」と昨年ユニセフの方から学んだことも含めて考えている年長組。「オムライスが良いよ」「焼きそばも送ってあげよう」と年中組も自分たちの考えれる精いっぱいの考えを出し合っていました。自分たちが考えられる範囲で一生懸命考えている姿に感動を覚えました。自分にできる事からそれぞれが始めて行けば、きっと世界は平和になっていくのではないでしょうか。この子たちの相手を思う心を育てつつ、世界平和を願っています。

感謝の会 Ⅱ

2022-10-27

 今日は感謝の会の前準備として各クラスが調べてきた世界の国々についての発表をしました。
 年長のゆり組はクラスにいるA君がアメリカからきているので、アメリカについて調べてきました。国旗の星の数やどんな言葉を話しているか?A君には英語でお話もしてもらいました。
 年中のさくら組は月刊誌がペルーのタキーレ島のおはなしだったので、その国について調べてきました。まず、ペルーがある場所は?世界地図の中の日本の場所、アメリカなども確認しながら、南アメリカ大陸のことも知りました。タキーレ島にはお店がないことやおじさんたちが編み物をしていること等。私たちの日常とは異なる国がたくさんあることを学びました。
 年少のもも組はクラスにいるA君の国。ウガンダについて発表しました。ウガンダは南アフリカにある国。ペルーとは真逆です。世界の広さの中で、本当に日本は小さな国なんだと思わせられます。
 そして世界の国々にはウクライナのように戦争に怯えながら生活している人たちがいる事。毎日食べるものがなくておなかをすかせている子がたくさんいる事。生活のために臓器を売らなければならない人達がいる事。等に目を向け、自分たちには何ができるかを考えることができる子になってほしいと願っています。

感謝の会

2022-10-26

 今週末に園では”感謝の会”を行います。日々の恵み。食べるもの、着るもの、住むところ、平和な毎日。等を与えられていることに感謝します。子どもたちと自分たちが恵まれていることを一つ一つ確認しながらありがとうをしていきます。それと同時に世界や日本国内に目を向け、災害等で困っている方々や、飢餓で苦しんでいる子どもたち、戦争の中で恐怖の中にいる方々のこと等を保育者が調査し、子どもたちにわかりやすく、動画や資料を取り寄せたりみせます。時にはユニセフの方に来ていただいて子どもたち向けに説明をしていただきます。幼い心に戦争の恐さや食べることのできないつらさ。うでの太さで、ちゃんと食べれているかがわかること等。自分たちがどれだけ守られ、恵まれているかを知り、困っている方々に自分たちができる事を考える時間も作ります。小さいなりに子どもたちは各クラスで、感想や、今自分にできる事を考えます。保育者の取り組む姿勢が子どもたちにも伝わり、世界に目を向けることの大切さを知る良い機会になります。コロナ以前は保護者の方々にも参加していただき、一緒に考えていただきました。自分の、目の前の出来事だけではなく、隣の人や周りの人のことに、広く目むけ、心を配れていければ、きっと世界は平和になるのだろうと思わせられます。

絵本の世界

2022-10-18

 絵本に特化した保育を行って3年がたちます。絵本の世界を楽しむことはとても広く深く様々な感性をはたらかせ、感受性を刺激されます。子どもたちのその部分を引き出して保育の中で展開させることはとても難しいことです。マニュアルはありません。子どもたちの発想や発した言葉をそこからどう発展させていくかは保育者の感性を働かせなければできないことです。
 ”おむすびころりん”の絵本を読んだ4歳児のクラスでネズミごっこが始まりました。そんな中、公園に遊びに行ったら、何とそこに大きなおむすびが転がっています。そこで、子どもたちはすぐにネズミになり切っておむすびを取りに行きます。そこでもお話が展開され、子どもたちはお話を更に膨らませていきます。おむすびを公園で子どもたちに知られないように置いたのはもちろん保育者です。そんなちょっとした仕掛けをしながら、子どもたちの想像力を更に大きくしていきます。こどもたちはお話を楽しみ体も心も様々な体験をしていきます。子どもたちの発想の豊かさやユニークさに驚きつつ、逆に感性を刺激され育てられている毎日です。
 絵本の世界は限界がありません。紙面の動かない絵をそれぞれの空想の中で動かし、1冊で終わってしまった絵本の続きをそれぞれの空想の中で発展させます。そんな世界をつくれる心は現実の厳しさにも打ち勝っていけます。スマホやパソコンのゲームではすべてが動き、音も出ているので、どうしても受けるだけの楽しさで終わってしまいます。とにかくこの幼児期には絵本や、身近な人からの素話を聞いて育つことが本当に重要です。

隣人って?

2022-10-04

 聖書の中に”良きサマリヤ人”という記事があります。イエス様が話されたたとえ話です。イスラエスの1人の人が旅の途中、強盗に会い、暴行され、全ての持ち物を取られてしまいました。その後、そこを3人の人が通ります。1人目は祭司職にあり、神様の礼拝のために祭壇で奉仕をする人です。2人目はレビ人で、やはり神様に特別に選ばれた人たちで、日々神様への奉仕をささげている人です。しかし、2人とも、けがをして倒れている人を助けることなく、脇を通って行ってしまいました。3人目に来た人はサマリヤ人で、イスラエル人とはずっと昔から仲が悪く、お互いに毛嫌いをし、会わないようにして暮らすほどでした。 しかし、そのサマリヤ人はけがをしている人を見て、すぐに介抱し、宿まで連れていき、助けてくれたという話です。
 今朝の礼拝でこの話を子どもたちにわかりやすく説明しながら、話し、最後に「ここで、本当の隣人となってくれたのは誰か?」と聞くと、3歳の子たちが最初にサマリヤ人と答えてくれました。そうだねと言いながら、年長さんを見ると、深く考えている様子。年長の子たちは確かに親切にしてくれたサマリヤ人が隣人であることは理解していました。そのうえで、助けてくれなかった2人の人たちのことも考えていました。逆にその人たちをそのままほっておいてよいのか?十字架にかかられたイエス様はこの2人の冷たい罪のためにも祈っておられるはず。年長の子たちが悩んでいたこと自体、本当の意味で隣人になりうる尊い思いであること。子どもたちから隣人という更に深い意味を教えられて心から感謝した朝でした。

信じられな~い!

2022-09-28

 本当に信じられないことに、先週、日本ハムファイターズの元監督のヒルマンさんが幼稚園に訪問してくださいました。子どもたちにはヒルマンさんの説明から入りましたが、すみません。教職員が本当に喜んでおりました。ヒルマンさんは子どもたちから見ればなじみはありませんが、何よりも同じ聖書の神様を信じていることで、すぐに仲良くなりました。プレゼントを渡して”ワ、ワ、ワ一緒に”という讃美歌を歌いましたが、子どもたちはいつも以上に元気に披露していました。その空気には私たち教職員も驚くほどでした。そして、ヒルマンさんの好きな聖書のことば。コリント人への手紙第一13章13節を色紙に書いてくださり、子どもたちみんなが神様から愛されていることを熱く語っていただき、とてもあたたかな良い時間を過ごさせていただきました。

お誕生会

2022-08-31

 今日は8月生まれのお友達の誕生会でした。恥ずかしそうにしながらも、冠を被らせてもらって、みんなに「生まれてきてくれて本当にありがとう!」とお祝いの歌を歌ってもらうと、本当に嬉しい心からの笑顔を見せてくれました。
 次に先生たちのペープサートが始まりました。絵本の”ねずみくんのちょっき”です。ペープサートを動かし、セリフも言うとなると、声が小さくなったり、うまく表現できなかったりするので、先生たちはセリフを言う役割と、動かす役割に分かれて演じました。すると途中で3歳の子が「ゆか先生がいない」と寂しそうに言いました。ちゃんと大好きな担任の声を聞き分けていることに驚きました。終わってから、先生たちがそれぞれの役割でこの劇をつくっていたことをみんなに伝え、安心してもらいました。
 五感を豊かに育てることを大切な保育の目的にもしています。その物語を楽しみつつも、そこに担任の声を探していく。聖書の中に「羊は良い羊飼いの声を聞き分ける」とあります。自分が安心できる人かどうか?を聞き分けることや、危険を察知するためには五感はとても大切なものです。3歳にしてちゃんと育っていることに感心しさせられた、誕生会でした。

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